2024年にリリースされた新作「学園アイドルマスター」。アイマスシリーズの新たな試みとして、育成型デッキ構築ローグライクの要素を取り入れた本作は、従来のアイドル育成ゲームとどう違うのか?そして、実際にプレイして感じたことをお届けしていきます。
6万ポリゴンの圧倒的ビジュアルと豊かな表現
本作が発表された際、最も注目されたのが「6万ポリゴンの3Dモデル」。実際にプレイしてみると、そのクオリティの高さに驚かされました!アイドルたちは表情豊かに動き、会話シーンでも細かい仕草や感情の変化がしっかり表現されており、従来のアイマスシリーズと比べても没入感が増しています。

花海咲季を選んでみたよ!
ライブシーンでは特にそのクオリティが際立ちます。最初は拙いパフォーマンスしかできなかったアイドルが、プロデュースを重ねるごとに成長し、最終的に見事なステージを披露する。視覚的にも「成長」が感じられる作りになっているのが魅力です。
また、親愛度の概念が大きく変化しており、プロデュースを繰り返しても関係性がリセットされることはありません。前回のプロデュースで築いた関係がそのまま継続するため、キャラとの絆をより深く感じられるのも特徴的でした。

育成システム
「学園アイドルマスター」の育成は、従来のパワプロ式から大きく変わり、デッキ構築型のローグライクに近いゲーム性になっています。
デッキ構築を駆使したレッスンシステム
レッスンを重ねることで新しいカードが増え、デッキの組み方次第で戦略が大きく変わります。序盤はカードの種類も少なく運要素が強いですが、プロデューサーレベルが上がるにつれて強力なカードが解禁され、スコアを伸ばしやすくなります。試行錯誤を繰り返しながら最適なデッキを作り上げる楽しさが魅力的です。

ポイント
- レッスンでカードを獲得・強化しながらデッキを構築
- スコアを稼ぐためにシナジーを考えたデッキ作りが必要
- 「試験」で高得点を目指すための戦略が重要
戦略的なカード管理の重要性
レッスンや試験での「山札」と「捨札」の管理が重要になります。特に「集中」や「好印象」などのスタックを序盤に溜め、後半にスコアを稼ぐカードを活かす戦術が有効でした。このあたりのデッキ構築の工夫が、単なる育成ゲームとは違う奥深さを生んでいます。
また、育成を重ねることでアイドルごとの個性に合わせた最適なカード編成が見えてくるため、プレイするほど戦略の幅が広がるのもポイントです。
True Endへの道のり
親愛度を上げる重要性とその難しさ
True Endを見るためには、親愛度を9まで上げる必要があります。しかし、この過程がなかなか厳しく、序盤のテンポの良さに比べると中盤以降の進行が遅く感じられるかも。
特に、難易度プロの開放が課題41とかなり遠いため、推しキャラのTrue Endを見るまでに、他のキャラの育成を強いられる点はややストレスでした。最初の数周は楽しいものの、途中からマンネリを感じる瞬間もあり、もう少しスムーズに進行できる仕組みがあればと思いました。

育成環境とガチャの厳しさ
また、無課金プレイヤーにとってはガチャ石の入手量が少なめという印象で、サポートカードの更新がしにくいのも課題の一つ。最高レア(SSR)の排出率は5%あるものの、キャラとサポートカードの闇鍋仕様のため、狙ったカードを引くのが難しく、サポート編成が固定化しがちでした。
とはいえ、育成の工夫次第で十分に攻略可能なのは良いバランスだと感じました。特に「初星ホエイプロテイン」というアイテムを活用すれば、試験のラストターンで一気にスコアを伸ばせるなど、戦略性のある育成が求められる点は面白かったです。
まとめ
「学園アイドルマスター」は、これまでのアイマスとは一線を画す、じっくりと育成を楽しめるゲームに仕上がっていると思いました!

全体として、「短期間でサクッと遊ぶ」というよりは、「じっくり時間をかけてアイドルの成長を見届ける」ゲームかなと思います。アイマスの「プロデュース」の原点に立ち返りつつ、新しい形を模索した意欲作として、今後の展開も楽しみなタイトルだと感じました。
これからプレイする方は、焦らずゆっくりと自分のペースで育成を楽しむのがオススメです!